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No.41 高級茶の淹れ方

No.41 高級茶の淹れ方

2020.10.31

こんにちは。島根県松江市西茶町のお茶屋、加島茶舗の加島理絵です。

明日からもう11月ですね!朝晩がぐっと寒くなってきて、温かいスープが美味しい季節になりました。

 

我が家は夫がスープを作るのがとても上手で、たまにオニオンスープやコーンスープなどを作ってくれます。

 

今日はハロウィンだからというわけではないのですが、かぼちゃのスープでした。夫はいつも塩と牛乳だけで仕上げているみたいです。シンプルだからかぼちゃの甘みがしっかり感じられておいしかったです。

先日、お客様から高級煎茶のギフトの注文があり、私達もちょうどワンランク上のお茶を考えていたところだったので、新商品を作りました。

今日はその中の1つ、『瑞光(ずいこう)』についてご紹介します。

瑞光は静岡県静岡市清水区の両河内産のお茶です。興津川上流に位置し寒暖差のある山間地で、いいお茶ができる条件がそろっている地域と言えます。

これはお茶を仕入れている問屋さんから伺ったのですが、生産者さんがいいお茶づくりを誇りをもってやっておられ、肥料もサトウキビや木くずなど一般的には使用していないものを工夫したり、柔らかい芽を意識して摘んでいらっしゃるそうです。

製造時にもあまり手をかけすぎず、素材の良さを大切にされているそうです。いいお肉や野菜スープが塩だけできまるのと同じですよね。生産家さんや問屋さんのお茶への想いを大切にお客様のもとまで届けられるよう、私たちも頑張ります。

《瑞光のお買い求めはこちらから》

 

-上級のお茶の淹れ方-

普段使いのお茶の淹れ方のポイントはこちらの記事にも記載しておりますが、ここではおもてなしの時やじっくりお茶を楽しみたいときの淹れ方をご紹介します。なるべくわかりやすいように、温度など細かく書きますが、一番は楽しんで淹れていただければなあと思います。

 

◆おすすめの急須

加島茶舗では普段使いのお茶の時には蓋なし急須をおすすめしてきましたがワンランク上のお茶の際にはぜひ蓋のある急須で蒸らしていただいてみてください。宝瓶があれば宝瓶を、なければお家の中で一番小さい急須をお使いください。

 

小さい急須にする理由は、お湯にしっかりとお茶の香りや旨味が移りやすくなるからだそうです。たまに平べったい急須を見たことがありませんか?あれは茶葉が均等にお湯に浸るので、しっかりとお茶の旨味がお湯に移るのだそうですよ。

◆お湯の温度

普段は70~80度を推奨していますが、高級茶は60度くらいまで冷まして淹れる方法をおすすめしています。お茶には元々苦味成分であるカテキンと旨味成分であるアミノ酸が含まれています。

高級茶には旨味成分であるアミノ酸が普通のお茶より豊富に含まれていますが、熱いお湯で淹れると苦味成分カテキンが出やすくなり、せっかくの濃厚な旨味が分からなくなってしまうからなんです。

 

高い温度がダメというわけではなく、例えばほうじ茶や玄米茶などは高い温度でサッと淹れたほうが持ち味の香りが存分に楽しめます。高級茶に関しては、持ち味を存分に生かすには、60度以下が適温というわけです。

 

◆茶葉・お湯の量

よく冷ましたお湯30~40㏄に対して大さじ山盛り1杯(約6g)をおいれください。

お湯をたくさん淹れると味が薄くなってもったいないので、高級茶はおちょこくらいの小さな湯飲みにすこしずつ、3~4煎楽しんで頂くためにも少ない湯量をおすすめしています。

 

◆待ち時間

1煎目は60秒、2煎目は茶葉が開いているので30秒ほど、3煎目はまた60秒お待ちください。

早すぎると茶葉が開ききらず、長すぎると余計な苦味が出てしまいますので、タイマーで測ったり、秒針を見ながら淹れるとうまく淹れられます。

 

◎まとめ

小さい急須で湯温60度、茶葉6g、お湯30~40㏄、待ち時間60秒。最後の一滴まで注ぎ、急須の中に湯を残さないようにすると、2煎目以降も美味しくいただけます。

 

◆おまけ

高級茶は茶葉に旨味がギュッと詰まっているので、そのまま食べても口の中に青みがひろがり、とてもおいしいです。お茶を飲み終わったら、出がらしに鰹節をかけ、ほんの少し醤油を垂らしてたべてみてください。とっても美味しいですよ。

 

お茶の記事をブログに書くと、そのために調べたり夫に聞いたりするので、私自身初めて知ることも多く、とても勉強になります。

 

今回はお茶の入れ方をご紹介しましたが、加島茶舗は全ての茶袋の裏面に淹れ方を詳しく記載しております。お茶は産地や製法によって淹れ方は異なるので、夫が実際に淹れてみて一番おいしいと思った淹れ方をそれぞれ湯温や秒数を変えて記載しております。お茶を買っていただいた際はぜひご参考になさってみてくださいね。

◎島根のおすすめスポット

No.41 湯元湯の川温泉-出雲市斐川町

先日湯の川温泉に行ってきました。

No.38でご紹介した斐乃上温泉は日本三大美肌の湯でしたが、

湯の川温泉は日本三大美人湯として知られています。

その昔、因幡の国の八上因幡の国の八上姫が旅の疲れをこの温泉でいやされ、心身ともに元気になられ、「火の山のふもとの湯こそ恋しけれ」とうたわれたところから美人の湯といわれるようになったとのことです。

 

これからの時期は特に、山々の紅葉を見ながらの露天風呂が最高に気持ちいいですよね。

No.2の宍道湖温泉といい、No.21の温泉津温泉といい、島根には素晴らしい温泉がたくさんある温泉天国です。

まだまだあるので少しずつご紹介していきますね。

 

書いていたらまた、温泉に入りたくなりました(笑)

ぜひ行ってみてくださいね。

最後まで読んでいただき

ありがとうございました。

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