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No.5 マニアックな闘茶の話

No.5 マニアックな闘茶の話

2020.02.15

こんにちは。松江市茶町のお茶屋、加島茶舗の加島理絵です。

 

今日の午前中は全国茶審査技術競技大会の山陰予選会でした。

茶審査技術とは、というのはこちらのページに載っていますのでご覧になってみてください→

 

◇歴史

さて、この茶審査技術とは、もとは茶香服(ちゃかぶき)から来ていて、茶歌舞伎の歴史は古く鎌倉時代後期にさかのぼります。古くは上流階級の遊びだったのですが、次第に賭け事に発展し、高価なものや家財などを賭け、人生を棒に振るものまで現れてしまったとか。

これを受けて足利尊氏が法律で禁止したそうです。

 

◇闘茶会復活

そして1955年(昭和30年)、日本の茶業発展のために全国茶業連合青年団が立ち上げられ、翌年、茶業者のための競技としての闘茶が復活します。

 

◇競技について

競技科目は4つあり、

1 品種あて…茶葉に湯をさして、すくい網で香りや色を見て品種を当てます。5点

2 茶期あて…茶の収穫時期(1番茶~3番茶をお茶(荒茶)を見て当てます。5点

3 産地あて…各産地の茶葉10種類を見たり触ったりして産地を当てます。10点

4 茶かぶき…1つずつ運ばれてくるお茶を飲んで、産地を当てます。5種類を4回戦。20点

合計40点満点で、合計点で段位が決まります。30点で6段までは一気に取れて、32点で7段、8段…と6段以上はうまくいけば1年に1段ずつ。最高10段まであります。

お茶を見る様子

なんかちょっと堅苦しい話ばかりで恐縮です。

本当に難しいのですが、面白くて皆が夢中になるのはいつの時代も一緒です。この大会に出るためにし烈な予選が繰り広げられる地域もあります。

 

◇山陰のお茶屋仲間たち

この大会、各地域の茶業青年団に所属しているのが大会出場の必須条件なのですが、山陰にはなかったので、6年前に夫(浩介)を中心とした有志で立ち上げました。そのときは4名からスタートしたメンバーも、今では15名にまでなりました。

今日の予選も、そのメンバーで。一緒に全国大会の練習をしたり、「山陰お茶日和」というお茶のイベントを主催したり、山陰のお茶業界を盛り上げていくため活動するメンバーです。

終わった後はみんなで持ち寄りご飯会。

ソウルフードのしじみ汁で乾杯し、お茶屋の集まりらしく、茶そばや抹茶のパウンドケーキなどもありました^^

実はこれが昨日から楽しみで、張り切って焼き鳥を作りました。

ねぎま、せせり、砂肝、かわの4種類を黙々と串刺しにしたのですが、焼き鳥屋さんの苦労が少しわかりました(^^;)

闘茶会には過去加島茶舗4代目当主(浩介の祖父)も一般枠で参加していたみたいです。一般枠では段位は貰えないのですが、世代を超えて孫が参加して段位を取っていたと知れば、亡き祖父も喜んでいることでしょう^^

◎島根のおすすめスポット

No.5  松江城(国宝)

もうすぐ桜の季節ですね^^松江城は桜の名所でもあり、お花見にもいいですよ。

松江城には全国でも珍しい、武者が観光案内をしてくれるサービスもあります。毎週土曜日10:00~/13:30~ 詳しくはこちらから→

この武者の方々、個人的に大ファンで、会いできるといつもテンションが上がります^^

ちょっと城を抜け出してきてのぅ、とか、拙者は抹茶ラテ、とか、いつも役に入りきっておられて、ジョークを言って楽しませてくださいます。

城を抜け出して抹茶ラテを飲む武者たち

日本茶スタンドにも、たまに来てくださいます。

画力すごいですよね!

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

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